「ねことねずみと亡霊と」をテーマに、10月21日(金)~23日(日)、28日(金)~30日(日)のあわせて6日間に日付を分けて開催した石巻ハロウィン祭り2022で、小学1年生から高校生までのメンバーによる子ども企画も開催しました。
ハロウィン実行委員会の様子や、当日のお菓子集めはこちら
9月中旬からハロウィン祭りの子ども企画でやってみたいことがないか子どもたちに呼びかけ、ハロウィン企画委員として合計6名、ステージ発表には3名の子たちが参加しました。
ハロウィン子ども企画 「いしょうづくり」
らいつの夏祭りで、他の子どもたちが夏祭り実行委員としてお店の企画・運営しているのを見て「自分もやってみたい」と子ども企画委員に手を挙げたのは小学1年生の女の子。「みんなでハロウィンの工作をしたい!」と「いしょうづくり」を企画しました。
最初は1人で企画していましたが、準備している姿を見て「私もいっしょにやりたい!」と企画者が増えていき、最終的に小学1年生が3人と小学3年生が1人、併せて4人のメンバーが集まりました。
イベント当日までメンバー同士が都合を合わせて土日に集まり、準備を進めていきました。当日の役割分担を決めたり、台本を作ったりと当日に向けてやる気満々の様子。
ハロウィン子ども企画 「マスクデコレーション」
普段、らいつの活動に参加してきた小学6年生の女の子2人も子ども企画委員に参加しました。仮装をしてこなかった子にも仮装気分を味わってほしい、仮装をしてきた子にはさらに喜んでもらえるのではないかとマスクをデコレーションしたものを渡す「マスクデコレーション」を企画しました。新型コロナウイルス感染予防のため、マスクを自由にデコレーションしてもらうのではく、あらかじめデコレーションしたものを渡そうと考えました。「年長からならマスクできる子がいるから、小さい子用のマスクも作ろう」と渡すマスクのサイズを確認したり、「女の子も男の子も喜んでもらえるようにしよう」とどんなデコレーションにしようか見本を作ったりと準備を進めていきました。
どうしたら対策ができるのか考え、自分たちがマスクをデコレーションするときは手袋をして、こまめに作業するテーブルはアルコール消毒をするなどをして努めました。マスクの形をイメージした立体の看板を作ったり、どんな風にマスクを渡すのか会場のレイアウトを考えたりもしました。
メンバーが職員といっしょに買い出し!
10月上旬には、それぞれの企画メンバーが職員といっしょに近くのお店に買い出しにも行きました。限られた予算の中で何を買うのか、メンバー同士が相談しながら決めていました。
<買った材料で最後の準備>
「いしょうづくり」 「マスクデコレーション」
ハロウィン子ども企画 いよいよイベント当日!
そしてついにイベント当日!!
29日は「いしょうづくり」「マスクデコレーション」、30日は「いしょうづくり」を行いました。
いしょうづくり
当日の事前準備のためにイベント開始時間より早く集まった「いしょうづくり」企画メンバーは、今日の流れや役割分担の確認と会場設営などやることがたくさん。それでも、時間に間に合わせようと力を合わせて頑張っていました。
そして、とうとうイベント開始!
定員を12名としていましたが、それを超える参加者が集まりました。しかし、新型コロナウイルス感染予防のため人数を制限していたので、急遽違う場所にスペースを作り簡単な「いしょうづくり」ができるように工夫もしました。
まず初めに、司会の子が参加の子どもたちに3色の中から選んだ衣装となるポリ袋に頭や腕をいれる穴をあけるように説明します。全員が穴をあけられたら、次は今回の企画の目玉であるデコレーション! 参加者はどんな衣装にしようか考えながら、「これかわいい!」と言ってシールを貼ったり、ハロウィンぽくしたいとジャック・オ・ランタンの顔を作ったりと楽しんでいました。
企画メンバーは、参加者のお手伝いをしながらシールの切れ端など出たごみが邪魔にならないように捨てるなどサポートは万全!
「15分には片付けを始めてください」と参加者に呼びかけるなどタイムスケジュールの管理も完璧。あっという間の1時間でした。
企画最後には、参加者に感想を書いてもらい「シールとか折り紙があったから、かわいい衣装ができました」「友だちと仲よくできて、協力できて楽しかったから」といった声が聞けました。
参加する子どもたちに名前を書いてもらう受付から席までの案内、司会進行などすべて企画のメンバーが担当。
テーブルには準備したシールや折り紙、画用紙やリボンなどが並びます。
マスクデコレーション
マスクデコレーションも事前準備のためにイベント開始時間よりも大分早く集まり、マスクを渡した子の記念になるようにフォトスポットを作ろうと準備をしていました。
企画が始まる時間になると、企画メンバーが「マスクデコレーション2階でやってます!」とらいつの館内にいる子たちに声をかけて、宣伝をしました。すると、「欲しい!」と言ってもらいに行く子が増え、企画メンバーが作った6種類の見本のマスクから一番欲しいものを選んで受け取っていました。「マスクデコレーション」でもらったマスクを着けているのを見て、他の子も「私もあのマスクつけたい!」と言ってもらいに行っていました。「マスクデコレーション」目当てで来館した子もおり、受け取った後「かわいい!」と言って喜んでいました。2時間の開催時間でしたが、残り20分ほどになったところで用意した60人分のマスクが残り少なくなっており、「残り○○枚です。欲しい人はいませんか?」と館内だけでなく、らいつの南の庭にいる子にも声がけをし、終了時間と決めていた午後3時には、完売!(※売ってはいません)
企画メンバーは、「全部もらってくれたから楽しかった!!かわいいって言ってくれた!」
企画メンバーからの声
「いしょうづくり」企画委員
・みんなが笑ってくれてよかった
・みんなが楽しくてよかった
・はじめてだったけど、台本(説明)わかってくれてよかった
・じぶんの係がちゃんとできた
「マスクデコレーション」企画委員
・何日もかけてつくったかいがあった!
・全部もらってくれたから楽しかった!!かわいいって言ってくれた!
と、それぞれ自分たちの企画に対して満足している様子でした。
らいつの中庭とデッキでステージ発表!
ステージ発表では、出演する子どもたちと出演順番やどんな発表をするのかを事前に相談し、らいつの南の庭を会場として開催しました。
まず1番目は、「みんなの前で歌を歌いたい!」と出演を決めた女子高校生。持ち時間の中でどんな歌を歌おうか考え、練習を重ねてきました。南の庭のデッキに立ち、マイクを持って歌いだすと集まった観客がリズムに合わせて手拍子をして、楽しんでいました。
2番目は、「ピアノの演奏をしてみたい」と出演を決めた男子小学生。どの曲を弾こうか考え、自分が習ったピアノの曲を丁寧に弾いていました。観客は静かに演奏を聞いており、時折「すごいね!小学生?!」という声も聞こえてきていました。
3番目は、「ドラム演奏をしてみんなを盛り上げたい!」と出演を決めた男子中学生。友達も協力し、ドラムの設営やバックミュージックなど自分たちで行っています。聞いている人が知っていて、リズムに乗りやすい曲を選んで演奏していました。終わった後に、「ドラムの上手いお兄ちゃん!」と呼ばれ、本人も嬉しそうでした。
今回のハロウィン祭りも子どもたちの「やりたい」を大切にしながら、それぞれの子どもたちが自分の力でどうしたらできるのかを考え、企画から当日の運営まですることができました。