みなさんは、”子どもの権利”を知っていますか?
権利と聞くと、かた~いイメージがあるかもしれませんが、子どもの権利は、子どもが生きていくうえで欠かせない「生きる」「育つ」「守られる」「参加する」ことを守ろう!と約束しているものです。そのとき、子どもにとって、なにが一番よいか、子どもの声を聴いて、考えることが大切です。
この約束を守ろうと、1989年に国連で子どもの権利条約として制定され、日本も1994年に批准しました。また石巻市でも2009年に子どもの権利に関する条例が制定されています。
石巻市子どもセンターらいつ(以下、らいつ)では、子どもの権利を知ってもらおうと、11月20日の「世界こどもの日」に合わせて、11月に「子どもの権利月間」を実施しています。
国連子どもの権利条約(公益財団法人 日本ユニセフ協会ホームページ)https://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_rig.html
公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンホームページhttp://www.savechildren.or.jp/about_sc/kodomono_kenri/
石巻市子どもの権利に関する条例(宮城県石巻市ホームページ)https://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10405000/5545/5545.html
らいつは、0~18歳までの子どもとその保護者ならだれでも利用でき、遊びを通して子どもが育つ施設(児童館)です。東日本大震災後、2011年夏頃から、「まちのためになにかしたい!」といって集まった子どもまちづくりクラブメンバーが企画デザインについて話し合い、2014年1月にオープンしました。
子どもまちづくりクラブメンバーが考えた、「石巻の活性化のために中高生が中心となってつくり、運営していく施設。みんなが過ごしやすく、子どもの想いを世間の人たちに伝えられる場所」というコンセプトのもと、子どもの権利を柱に、子ども参加で運営しています。利用方法について話し合う子ども会議、まちの活性化に取り組む子どもまちづくりクラブ、また子どもたちが実行委員となり取り組む開館記念イベント「らいつの日」や夏祭り、ハロウィンイベントなど子どもが主体的に取り組んでいます。
こんな遊びがしたい、こんなことで困っている、まちのためになにかしたい、子どもたちはいまを生きる主体として、たくさんの想いや気持ち、また声にならない声を持っています。
東日本大震災から10年、これからも子どもたちの声を大切にしながら、石巻から子どもたちの想いを発信する施設として、活動に取り組んでいきます。