8月8日に開催した子どもまちづくりクラブの夏合宿。今日は、報告第2弾として午後に行った防災ゲーム体験と語り部企画について、ご報告します!(先日、第1弾としてご報告した午前中のハザードマップづくりとの様子は、こちらでご覧ください。
(【活動報告】8/8(日)まちづくりクラブ夏合宿① | 石巻市子どもセンター らいつ (ishinomaki-cc.jp))
【防災ゲーム体験】
午後は、まず最初にメンバー同士の交流を深めようと、みんなで体を動かしたり、遊んだりと交流企画を行った後、“防災ゲーム体験“を行いました。楽しく防災について学んでもらおう!ということを目的にメンバー自身が企画し、今回は、事前に調べたものの中から、防災カードゲーム「大災害」をみんなで体験しました。
「大災害」は、GoogleMapを活用して、実際のまちを舞台に災害時に起きる出来事やリスクを遊びながら学ぶことができるカードゲームです。今回、GoogleMapで実際にらいつから避難場所である石巻中学校まで避難しながら、どんな危険があるかをみんなで探したり、考えたりすることができました。
やってみて参加者からは、「漢字が読めなかった。ことばの意味がわからなかった」「少しルールが難しかった」や「周りを見たりすることの大事さに気づいた」など、自分たちで防災ゲームを考える際の参考になったとともに、実際に避難するときに大切なことを考える機会となりました。
【語り部企画】
現在のまちづくりクラブでは、震災当時の状況を覚えている中高生メンバーもいれば、あまり記憶がない小学生メンバーもいるため、自分の経験や覚えていることを共有することで防災を考えるきっかけにしようと、この企画が生まれました。
当日は、まちづくりクラブメンバーに加え、ボランティアスタッフとして参加してくれていたまちづくりクラブOBOGメンバーにも参加してもらい、当時の経験や状況などを聞き合い、共有しました。中高生メンバーは自分の経験談、小学生メンバーは覚えていること、親から聞いた話などそれぞれ自分のことばで語り部をしていました。
メンバーからは、OGメンバーの話にあった「当たり前は突然消える」といった言葉を聞いて、改めて震災のことを考える様子がみられたり、「知らなかったことを知れた」「経験を共有できて、これからに生かすことができる」などといった振り返りの声もあり、語り部のねらいであった自分の経験や覚えていることを共有することができた様子でした。また、語り部を聞いて、「話をきいてこわさと不安をしりました」や「とても大変だったことがわかったが怖い」など震災の恐ろしさについても改めて感じる機会になっていました。
【まとめ】
今回の夏合宿では、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、予定していた宿泊形式では開催できませんでした。しかし、どのように変更して実施することができるか短い期間でしたが、みんなで意見を出し合い工夫して開催することができました。
また非常食体験から「非常食のおいしいものランキングをつくり、非常食への関心を高めてはどうか?」や防災ゲーム体験から「今回は、カードゲームだったのでボードゲームも体験してみたい」などの意見が出ていました。今回の合宿を通した経験から新しい意見も生まれるなど、これからのまちづくりクラブもたのしみになる1日でした。
今後は、11/5(金)の津波防災の日に向けて、ハザードマップの完成に取り組んでいきます。