Earth Teens「田んぼへ行こう」

毎日のように口にする「お米」。
今回、そのお米づくりを5月から9月まで133日間かけて行いました。

「田んぼへ行こう」の企画を実施するにあたり、まずは田んぼ探しからスタート!
子どもたち(らいつ)へ田んぼを貸してくださる方を探していたところ、飯野にある「あかま里山農園」さんがご厚意のもと、田んぼの一角をらいつ用に貸していただけることになりました。
田んぼが決まったあとは、子どもたちに田植え~稲刈り体験を通じてどんなことを感じてほしいか、どんな体験ができるのがいいのかを、あかま里山農園のスタッフさんと一緒に何度も打ち合わせを行って、プログラムを決めていきました。

以前から「田植えをしたい!」という利用者からの声が多かったこともあり、申込では定員の12名(小学生~中学生)がすぐに集まりました。

5月 田植え

らいつを出発し、バスにゆられること20分。朝から元気いっぱいの子どもたち。参加者全員、田植え経験がないことがわかり、みんな田植え体験を楽しみにしていたようです。

現地についたら、まずは稲を植えるときの注意点からスタート!「かかとからあげると足が抜きやすい」、「太陽光を浴びやすいように、20cm離して植える」など、クイズ形式で楽しみながら学んでいきました。

稲も自分たちで運び、今回は原始的なロープを使って手植えをしていきます。
「ぐちゃぐちゃで気持ちいい~」「あ!あそこの印のとこに稲ないよ~」「1束どのくらいの量がいいの?」
といろんな声がとびかっていました。


奥の機械で植えた場所と見比べると、手前側はゆがんでしまっていますが、これも手植えならでは?!
みんなで楽しく植えたのがわかる田んぼになりました。

 

 

 

 

 

 

 

7月 草とり

2回目の活動は、稲の成長を確認しながら、草とりにチャレンジ!
普段からあかま里山農園さんが田んぼの手入れをしてくださっていたので、みんながとる草は少しだけでした。
「なんで田んぼの水がなくなってるの?」「端っこのほうが草が多いね!なんでだろう?」と質問がたくさん!
最後は田んぼまわりの探索もし、どんな生き物が生息しているかをみていきました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5月に植えたときにはあんなに小さかった苗も、みんなの腰をこえる高さまで成長していました!

 

9月 稲刈り

待ちに待った最後は稲刈り!今年は例年より2週間ほど稲の成長がはやいとのことで、時期を逃す前に収穫するべく、先にあかま里山農園さんに稲を刈っていただきました。残りの稲はみんなの手で刈っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もっと下を刈るんだよ~」「手は逆手じゃないほうがいいよ~」と教えてもらいながら、黙々と、集中して進めていく子どもたち。
稲を刈ったあとは、束に縛る作業も進めていきました。こちらはなかなか苦戦している様子でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無事すべて稲を刈り終えた後、この稲がどのような工程でお米になるのかを見学しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「植えてから収穫までも時間かかるのに、そのあともこんなに手間がかかっているんだね」
「今回参加するまで、お米がどうやってできるか知らなかった」といった驚きの声ばかり。
みんな真剣な表情で、あかま里山農園さんのお話を聞いていました。

 

そして、たくさん動きお腹がすいたタイミングでお昼に。
事前に収穫していただいていたお米をつかって、あかま里山農園さんがおにぎりを握ってくれました。

「これ本当に塩だけ?おいしい~」「何個でも食べれる~」と、びっくりするくらいたくさん食べていました。

 

 

 

 

 

 

 

また、このタイミングでSDGsやフードロスの話をらいつ職員から説明したり、あかま里山農園さんの取り組み(大事にしている循環について)の紙芝居を見たりしました。

そして最後は【自分たちにできること】というテーマで考えました。

「賞味期限を確認しながら買う」「ちょっと賞味期限切れても僕は食べる!」
「くず野菜がでたら、あかま里山農園に持ってきてにわとりにあげる!」
「食べれる分だけ買う」「残さないようにする」と、たくさんのアイデアがでました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後のアンケートでは、
「すごく時間も手間もかかって、お米を作るのが大へんだと思った。」「食べ物の大切さを改めて感じた。」「稲からお米ができるのも、精米するのも知らなかった。」
と、それぞれにとって学びや気づきがあったようです。

5月に田植えをし、7月に草取りをし、9月に収穫。
らいつからは3回しか田んぼへ行けませんでしたが、あかま里山農園さんが田んぼのお世話を毎日してくださったおかげで、とってもおいしいお米(ササニシキ)が完成するだけでなく、子どもたちもとっても貴重な体験ができました。

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